歯並びにコンプレックス。日頃意識していない感情をチェック!

2018.10.04更新

子供の頃から、歯並びにコンプレックスを持っていた…。

もしくは、大人になってから歯並びにコンプレックスを感じるようになった…。

例えば八重歯であれば、子供の頃はチャームポイントになっても、大人になってしまうとネガティブに見える…そのように考える人もいます。

子供の頃に矯正をしておけばよかったのに!でも、あの時はお金がなかったから治療できなかったんだよなあ。さらには、自分の子供への矯正治療を、どう考えたらいいんだろう?

そんな矯正すべきタイミングはいつか?そもそも歯並びへのコンプレックスはどうして起きてしまうのか?コンプレックスとは何なのか?などなど、分かりやすくお伝えしていきます。

矯正しやすいのは骨の発育期

子供が歯並びで悩んでいるようであれば、その時のうちに治療を始めた方がいい場合があります。育ちざかりの子供は、骨も成長していきます。歯の土台となるあごも大きくなっていくので、歯を思い描いた位置へ矯正しやすいのです。

これに対して、あごの成長が止まった大人の場合は、矯正装置で強い力をかけ、歯を動かしていかねばなりません。痛みを伴いやすく、治療費や治療期間が多くかかってしまう場合もあります。

また、お母さんお父さんの歯並びが、子供に遺伝として受け継がれている場合もあります。前もって歯並びを予測できそうであれば、子供のうちに矯正を始めるといいかも知れませんね。

お金がないからと焦らないで

しかし、子供の頃は教育費などにお金がかかります。子供のうちに治療を受けさせたくても、難しい場合があるでしょう。

しかし、焦る必要はありません。大人になってからも、矯正治療はおこなえます。さらには、子供が自分で治療費を負担できることもあります。経済的に余裕を持ちながら治療を進めれば、リーズナブルな手段に惑わされることもなく、しっかり歯を矯正できる場合もあるでしょう。

歯のすき間が詰まってくることもある

乳歯の本数は、20本です。一方、永久歯の数は親知らずを含め32本です。したがって、乳歯の段階ではすきっ歯になりやすいのです。乳歯だけを見てしまえば、矯正をしなければと焦ってしまいがちです。

そんな時は、歯医者さんと相談をしてみましょう。永久歯になれば歯のすき間がなくなり、正しい歯並びとなる場合もあります。

劣等感とは違います!コンプレックスとは?


コンプレックスは、劣等感とは違う意味を持つ言葉です。コンプレックスはもともと「複合」「入り交じった」「複雑な」と訳します。

心理面でのコンプレックスとは、その人の体験・感情・認識・思考・願望などが無意識のうちに一つへとまとまった状態を指します。無意識の中に埋まっている状態なので、普段は自覚しておらず、表にも出てきません。

例えば、

 

・子供の頃に白い服が似合っていると褒められた「体験」

・治療せずに放っておいた虫歯の写真が怖かったという「感情」

・注意されることにより、身の周りの整理整頓を心がけるという「認識」

・白いものや、整然としたものに好感を持つ「思考」

・父親のようなきれい好きになりたいという「願望」

 

が一つにまとまり、無意識のうちに自分の歯並びへコンプレックスが生まれるといった具合です。

こういったコンプレックスが、心の中の許容量を超えて表に出てくると、歯並びが気になりだします。治療によって改善するんだ!といったポジティブな方向へ向かう場合と、自分の歯並びを見られたくないから引きこもるといったネガティブな方向へ向かう場合もあるようです。

自分はなぜきれいな歯並びを好むのか?つきつめて探ってみると、心の中の意外な様子に気づくかも知れませんね。

トラウマ(心的外傷)

コンプレックスが起こる一例としては、子供の頃に周囲からの何気ない一言でトラウマ(心的外傷)を負い、心の中へ無意識にたまり、心を抑圧してしまうことが考えられます。そしてたまったものが、大人になって吹き出てくるのです。

これは、誰にでもあることです。自分にトラウマがあることを、過剰に卑下しない方がいいかも知れませんね。

コンプレックスと自我

コンプレックスは、その人の自我と関わっているようです。その人の美意識を含めた価値観は、自我とつながっており、特に若年層にとって、自我を維持することが重要になっているのではないでしょうか。

すなわち、歯並びを整えることは、自分自身の美意識とつながっており、価値観や自我に結びついているということです。

そしてコンプレックスは、エネルギー源でもあるようです。自分が描いている美意識に近づこうと、努力するからです。コンプレックスの自覚が、自分自身の進歩となるのかもしれません。

不安になりすぎることをおさえてくれる!セロトニン


神経の中には、セロトニンという物質が流れています。タンパク質のもとになっているアミノ酸が、セロトニンを形成しています。

不安や怒りといった感情がわき起こると、このセロトニンが分泌されることにより、そのような感情がおさえられ、リラックスした心持ちになります。

しかし、なんらかの理由によってセロトニンの分泌が不足すると、不安・怒りといった感情をおさえられず、コントロールしにくくなります。自分の容姿への不安が気になりすぎる場合、このセロトニンの分泌がうまくいってないことが考えられます。

したがって、どうして自分は歯並びを気にしすぎるんだろう?心が弱いのかな?と自分を責める前に、こうした体の仕組みを知っておくといいですね。

身体醜形(しゅうけい)障害

自分の容姿というものを、客観ではなく主観で捉えているようです。他人から見ればそれほどおかしな歯並びではなくても、本人からすると治療したくて仕方がないといったケースもあるようです。

仮にどこか悪いところがあったとしても、ほかにいいところがあることで、人の心は成り立っています。しかし、自分の歯並びは悪いと思い込んでいるので、周りの人から歯並びを褒められても、うれしさを感じなくなることもあるようです。

身体醜形障害は、このような状態が強まることを指します。歯並びを治療し改善されたにもかかわらず、不満がおさまらない、屋外から出られなくなる、人と会いたくなくなるといった症状も出るようです。

この場合、なぜ自分の歯並びをみにくいと思うようになったのか…自分を抑圧するコンプレックスが何であるかを自覚することで、抑圧から解放され、自分自身を取り戻すことが必要な場合もあります。

まとめ

誰にでもコンプレックスがあり、コンプレックスのない人は少ないかと思われます。コンプレックスがあることを恥ずかしいとは思わず、誰にでもあるものだと認識してみてはいかがでしょう?

コンプレックスとうまくつき合うことで、日々の生活や人生そのものも、豊かなものになるかもしれませんね!

監修医 武本 雅彦先生

武本歯科クリニック
院長:武本 雅彦
住所:神奈川県横浜市天王町1-28-3