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顔の大きい人は八重歯になりにくい?矯正にかかる期間は?

2018.10.10更新

歯茎の上の方から、はみ出たように生えている、八重歯。かわいい、チャーミングといった印象がある一方、コンプレックスになっており、治療を考えている人もいるようです。

天然で健康な歯を大切にするのであれば、削ったり抜歯したりかぶせ物をしたりせずに、矯正治療で改善したいもの。しかし気になるのは、長く続く治療期間です。

この記事では、どのような矯正治療があり、それぞれどのくらいの期間がかかるのか、分かりやすくお伝えしていきます。文末には、欠かすことのできない保定期間についても言及しています。ぜひ、お読みくださいね。

犬歯だけじゃない!そもそも、八重歯ってなんだろう?

毎日の通勤で満員電車に揺られていると、いろいろな人が乗車します。お年寄りや高校生、会社の部長・課長クラスの人や、ITベンチャーの若きCEOのような人まで、本当にさまざまです。

とても背の高い人が隣になると、自分と同じ遺伝子を持っているのが不思議なほど、容姿が違います。胸板が厚く、体全体ががっしりしていて、その分顔も大きい場合が…(失礼!)。あごの骨格も大きいので、歯は1列へきれいに並んでいるんじゃないかな?…と想像しながら、日々出勤しています。

人というものは体つきが違っても、歯の大きさはあまり変わらないことをご存じでしょうか?骨格や顔の大きさに違いがあっても、それに乗じて歯も大きい、小さいということはあまりないのです。

逆に言えば、顔やあごの小さな人でも、同じような大きさの歯が生えてきます。したがってあごが小さいと、親知らずを含めた32本の歯が、1列へきれいに並びきれずに、ずれて生えてくることがあります。

このようにして、列からはみ出して前後へずれて生えてしまう歯を、八重歯と呼んでいます。八重歯は叢生(そうせい)・乱ぐい歯とも言われています。

犬歯=八重歯…ではありません

多くの人は、前から3番目に位置する犬歯(けんし。糸切り歯とも言います)が、前にずれて生えている状態を、八重歯なのだと認識していることでしょう。しかし正しくは、前歯でも奥歯でも、ずれて生えていれば八重歯と呼びます。

日本人は八重歯になりやすい?

欧米の人々に比べ、東アジア、とりわけ日本人は、遺伝的にあごが小さいことで知られています。したがって八重歯になる可能性も高く、矯正治療で改善したいという人も多いようです。

治療方法ごとの期間


八重歯だからと言って、ほかの歯並びよりも矯正に時間がかかるというものではないようです。そこで、おおよそどのくらいの治療期間となるかを、治療方法別にご案内します。

なお、患者さんの症状によって、治療期間は大きく変わることがあります。下に記した通りにはならないこともあるので、ご注意ください。

表側矯正…約2~3年

歯の表側にワイヤとブラケットを装着し、歯を動かしていきます。後に紹介するマウスピースによる矯正と異なり、大きく歯を動かす場合にも用いられる方法です。したがって、平均的な治療期間だけ見てみると、表側矯正はマウスピースによる矯正よりも、治療期間が長くかかる…という印象を受けるかも知れません。

裏側矯正…約2年半~3年

口を開けても目立ちにくいように、歯の裏側へワイヤとブラケットを装着する方法です。歯の裏側からは表側からよりも力をかけにくいため、表側矯正よりも期間の長くなる場合があります。

ハーフリンガル…約2年

上の歯は口を開けても目立ちにくい裏側矯正、下の歯は治療期間の短縮を狙える表側矯正とする方法です。

マウスピースによる矯正…約1~2年

マウスピース型の矯正装置を歯にはめ、歯を動かしていきます。軽中度の矯正に向いており、大きく歯を動かす場合にはあまり使われないようです。したがって、平均的な治療期間だけを見ると「こんなに早く治療できるんだ!」と思いがちですが、裏返せば歯の移動距離が短いことも示しています。

部分矯正…数カ月から約1年

八重歯と周りの歯だけにワイヤとブラケット、またはマウスピースを取りつける方法です。これまで紹介した、すべての歯に装置を装着する方法ではないため、治療期間は短くなります。また症状によっては、すべての歯に装置をつけて矯正しなければ治療できないこともあります。

子供の矯正…1期・2期、それぞれ約1~2年



子供の矯正治療には、二つの期間が含まれています。

 

「乳歯から永久歯へと生え変わる期間の治療」

…これを「1期治療」と呼んでいます。

 

「永久歯に生え変わってからの期間の治療」

…これを「2期治療」と呼んでいます。中学生や高校生も、この範囲に含まれます。

 

患者さんによっては、2期治療から始める場合も多くあります。また、1期治療を終えた後は経過観察のみ、すなわち何も手を加えない状態が数年続き、それから2期治療となることもあります。

1期治療では主に、歯がきれいに1列へ並ぶよう、あごの骨の発育を調整していきます。あごが小さいようであれば、大きく広がって成長させるための矯正装置を装着します。

2期治療では主に、永久歯の歯並びを矯正していきます。大人と同様、ワイヤとブラケットや、マウスピースを装着していきます。

抜歯するかどうかによっても変わります

矯正の際に抜歯をするかどうかでも、治療期間は変わっていきます。抜歯をすればその分だけスペースが生まれるので、大きく歯を移動できます。大きく歯を移動するということは、それだけ時間がかかるということになります。

例えば、抜いた歯の幅が8ミリであれば、8ミリのスペースが生まれ、ほかの歯を8ミリ動かすことが可能になります。

抜歯をせずに矯正をおこなえば、スペースが少ないため、歯の移動距離は短くなります。その分だけ治療も早く終わりますが、外見がそれほど変わらない恐れもあります。

ちなみに、抜歯自体は多くの場合、1本につき数分から数十分で終わります。したがって、1回の通院で済むことが多いのですが、複数の歯を抜く場合は、2回などに分けることもあります。

治療期間とは別にかかります!保定期間

また、治療期間とは別に、正しい位置へ動かし終わった歯が元の位置へ後戻りしないよう、保定装置(リテーナー)を装着する「保定期間」が必要になります。

保定にかかる期間は、治療期間と同じくらいだと考えられています。治療に2年かかれば保定も2年、となるわけです。

ただし、保定期間当初は、リテーナーを24時間装着するようですが、年月をへるごとに、就寝時だけでいいとなる場合もあるようです。ただし症状によっては、10年20年と長い期間リテーナーを装着する場合もあるようです。

まとめ

満員電車の中であれば、みんな口を閉じているので、歯並びをチェックするわけにはいきません。人によっては、夏でもマスクをつけています。歯並びがどうであろうと、メークをしていなかろうと、きゅうくつなマスクなど外してみませんか?ありのままは、美しい。自然で天然な歯は、年を重ねるほど、貴重で尊いものになっていきますよ。

監修医 武本 雅彦先生

武本歯科クリニック

院長:武本 雅彦

住所:神奈川県横浜市天王町1-28-3