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顔の歪み!原因は歯のかみ合わせ?顔の骨の形?治療方法もご紹介

2018.10.02更新

顔の歪(ゆが)みを改善したい時、矯正歯科で治療できる場合があることを、ご存じですか?

自然界には、左右対称のものがありません。どんなにどんなに探しても、左右対称のものは見つからないはずです。そして、そのように見えたとしても、そこにはわずかに違いがあるものです。したがって人の顔にしても、まったく左右対称の人はいません。

人の顔に歪みを感じる場合、大まかに言って、二つの原因が考えられます。

 

・骨の形(骨格)が歪んでいる場合

・歯のかみ合わせが悪い場合

 

これら二つの原因が、なぜ起こるのか?どのように治療したらいいのか?調べてみようと思います。

骨の形(骨格)が歪んでいる場合

遺伝など生まれつき(先天性)により、もしくは成長過程(後天性)により、骨の形が左右対称ではない場合があります。

治療内容としては、矯正治療によって歯並びを改善しながら、その間にあごの骨の一部を切り取って削り、再び接合させます。このような、外科手術を伴う矯正治療を、外科矯正(サージェリーファースト)と呼んでいます。

なお、これをあごの形が変形してしまっている…顎(がく)変形症と診断されれば、保険診療が適用され、患者さんの自己負担額は1~3割に軽減されます。

ただし保険診療とするためには、顎口腔(こうくう)機能診断施設と定められた歯科医院・病院で治療を受けることが条件となります。

えらの張りなどは整形外科・美容外科へ

えらが張っている、あごの先がとがっているなどの場合は、歯との関連性がありません。したがって外科矯正ではなく、整形外科・美容外科などでえらの部分の骨を削る手術を受けるといい場合があります。

自分のえらの張りが気になる場合、まずは歯医者さんに相談してみませんか?そこで整形外科や美容外科がいいかどうかも、遠慮せずに聞いてみましょう。

顎関節症で歪みは生じにくい

あごの関節が痛む・カクカクと音が鳴る・口を開けにくいといった症状を、顎関節症と呼んでいます。これらの症状は、あごの周辺が筋肉痛や関節痛を起こしている、神経が圧迫されているなどが原因とされています。腕や足に起こる筋肉痛と似た症状もあるので、時間の経過とともに症状がおさまっていくこともあります。

この顎関節症が、顔の歪みを引き起こすことはあまりないと考える歯医者さんが多いようです。ただし、顎関節症と同時に、あごの筋肉が左右片方だけ緊張を起こしていれば、顔に歪みが生じることもあります。

このような症状であれば、まずは顎関節症を治療すべきでしょう。その後で、顔の歪みを改善していくといいようです。

なお顎関節の間には、クッションの役割を果たしている関節円板があります。関節円板の左右どちらかがずれた場合、その分だけあごの長さが変わるので、左右非対称になるとする歯科医師もいます。

このように、あごの関節と顔の歪みの関係は、複雑な場合があります。一人で悩まずに、矯正歯科や歯科口腔(こうくう)外科などの、歯医者さんで相談してみてはいかがでしょう。

整骨院・整体院では改善できない場合も

整骨院・整体院などは、医療行為をするところとして定められていません。したがって、筋肉の緊張をほぐすマッサージなども、医療行為ではありません。一時的に顔の歪みが改善されたものの、根本的な改善が見られないようであれば、歯科医院・病院での治療がいいかもしれませんね。

歯のかみ合わせが悪い場合


歯並びやかみ合わせが悪くなると、左右の片方だけで食べ物をかむ癖がつくようです。すると、片方の筋肉だけが発達し、片方の筋肉は発達せずゆるんだ状態になります。

加えて、片方の皮膚は張った状態に、もう一方はたるんだ状態になることも…。このようにかみ合わせが原因で、顔が歪むことも考えられます。

このようなかたよったかみ癖ですが、症状によっては歯医者さんで治療できる場合があります。治療できるかどうか、気軽に歯医者さんへ相談してみましょう。

かみ合わせの位置は、乳歯の段階で決まる?

歯医者さんによっては、乳歯の段階でかみ合わせの位置が決まると考えています。顔が歪んだ状態でかみ合わせが定まってくれば、筋肉や神経などの位置も、それに沿って決まります。

そのようにして定まったかみ合わせ、それに伴う顔の歪みを変え、左右対称にしようとすれば、かみ合わせが狂っていきます。したがって、神経や血管を圧迫し、顔の痛み・頭痛・肩こり・目まいなどを引き起こすこともあり得ます。

なお、かみ合わせというものは、普段からの体の姿勢・横向き寝・うつぶせ寝・ほおづえなどの、癖や習慣によっても変わりやすいようです。かみ合わせが変われば顔が歪む場合もあるので、お気をつけください。

抜歯で顔は歪むのか

以前に永久歯を抜いたことが、顔の歪みを引き起こしているのでは…?と考える人が多いようです。確かに、前歯・犬歯・奥歯のいずれかを抜歯すれば、そのすき間に歯が傾き、歯並びが悪化する恐れがあります。ただしそれが、顔の歪みまでをも生じてしまうのでしょうか?

犬歯を抜歯した場合

前から3番目に位置する、犬歯。ほかの歯より大きいだけではなく、縦に長いため、歯根(歯の根っこの部分です)も深く歯茎に刺さっています。そのため食べ物のかみ砕きや、上下の歯のかみ合わせに、重要な役割を果たしています。

したがって、矯正治療の際に抜歯をおこなう時でも、犬歯は抜かないというのがセオリーになっているようです。

犬歯を抜くと、隣にあった歯がそのスペースへ移動し、その隣にあった歯も移動してしまい…といった具合に、すべての歯並びに影響が及ぶことも考えられます。

それによりかみ合わせも変わり、周囲の筋肉の緊張・ゆるみが変わる…このようにして、顔が歪んでしまうこともあり得えます。犬歯の抜歯については、しっかり歯医者さんと打ち合わせしましょう。

親知らずを抜歯した場合

歯茎に埋まっていた親知らずが生えてくると、隣の歯を押してしまうため、歯並びが変わってしまうことがあります。ただし、それが顔の歪みにまで至る、骨格的な歪みを生じるほどの強い動きを引き起こすとは、考えにくいようです。

また親知らずを抜歯した場合についても、隣にある歯が大きく移動し、顔の歪みまで引き起こすことはあまりないようです。これは、親知らず以外の奥歯を抜いた場合でも、同様に考えられています。

治療方法!顔の歪みを改善するには…


骨の形が歪んでいる場合は、先ほど記したように外科矯正をおこないます。一方歯のかみ合わせが原因であれば、歯にワイヤとブラケット、もしくはマウスピースを装着し、矯正治療をおこないます。歯を正しい位置へ移動させ、かみ合わせを改善するのです。

さて、ほかにはどのような治療方法があるのでしょうか?

スプリント療法

口の周囲の筋肉が、緊張しすぎている場合に用いる療法です。矯正歯科・歯科口腔(こうくう)外科などで扱われています。

アクリル樹脂などで作られた、マウスピースを歯にはめ込みます。このマウスピースは患者さんの症状に合わせて作られ、筋肉が緊張せずに上下の歯がかみ合うような歯型になっています。

このマウスピースを一定時間はめることにより、周囲の筋力を調整していきます。主に顎関節症で使われる療法ですが、筋肉による顔の歪みを調整するために使われる場合もあります。

MFT(口腔筋機能療法)

舌や口周りの筋力を向上させるための、トレーニングを指す言葉です。矯正治療と並行しておこなわれることが多いのですが、筋肉による顔の歪みを調整できる場合があります。

しかし、インターネットなどで得た情報を頼りにし、自己流でトレーニングをおこなうと、かえって筋力が悪化する恐れがあります。ぜひ、歯科医院を訪れ、患者さん一人ひとりに合ったMFTを受診しましょう。

歯を削るのはよくない場合も…

上下の歯のかみ合わせが合っていない場合、一昔前までは、歯を削ってかみ合わせを調整していました。しかし、削ってもかみ合わせが合わない場合は、再度削り、それでも合わない場合はまた削り…の繰り返しになる恐れがあります。

したがって、このような治療はよくないと考える歯医者さんが多い一方、いまだにこのような治療をおこなう歯医者さんもいるようです。深く削ってしまえば、その部分は2度と元には戻りません。歯を削っていいケース、いけないケースについても、遠慮せずに歯医者さんへ質問してみましょう。

歯に厚みを足すこともあります

逆に、その歯へ歯科用プラスチック(レジン)を盛り込み厚みを増すことで、かみ合わせを改善する場合があります。これに関しては、歯を痛めずに治療できると言えるでしょう。

また、詰め物(インレー)やかぶせ物(クラウン)を歯に施し、歯に厚みを増す場合もあります。歯科口腔外科 や、かみ合わせ治療を得意としている歯医者さんで扱っています。

まとめ

顔の歪みは、どこで治療できるのか…?歯医者さん・美容外科・整形外科・整骨院・整体院などが思い当たるものの、迷ってしまいます。

まずは、技術・経験・知識のある歯科口腔外科、もしくは矯正歯科を訪れてはいかがでしょう。また、歯医者さんによって意見が異なることを想定し、複数の歯科医院を訪れ、治療方法をたずねてみるといいですね。

風邪一つ治療するにも、病院によって処方される薬は異なります。これと同じように、顔の歪みにもさまざまな治療方法が提案されるでしょう。

規模の大きな大学病院や総合病院へ行けばいい場合もありますが、街角にある小さな歯医者さんでも、しっかりとした歯科医師が多くいるものです。無料相談なども利用し、複数の歯科医師の見解を聞いたうえで、受診するところを決めてみましょう!

監修医 武本 雅彦先生

武本歯科クリニック

院長:武本 雅彦

住所:神奈川県横浜市天王町1-28-3