笑顔が魅力的!歯並びや口周りの筋力、そしてとても大切なもの

2018.10.03更新

髪を整え、メークをし、身だしなみを整えるように、きれいな歯並びを心がける人が増えています。歯にワイヤとブラケット、もしくはマウスピースを装着し、正しい位置へ歯を移動させる、矯正治療。実は矯正治療と並行して、歯並びを整え笑顔を輝かせる方法が、ほかにもあるようですよ!

モンゴロイドに合うの?スマイルライン

日本では一昔前まで、笑う時は手で口を隠すようしつけられたものです。しかし現在では価値観も変わり、スマイルラインやハリウッドスマイルなどをお手本とし、歯をしっかり見せて笑うことが評価され始めています。

歯をしっかり見せる笑顔のためにも、歯並びを整える必要性を感じるようですね。歯並びやかみ合わせを改善し、歯と歯の間もしっかりブラッシングできるようになれば、虫歯や歯周病の予防になります。

そして、しっかりかめることにより、胃腸の消化はもとより、肩こり・頭痛・目まいなどの改善につながるケースもあります。そんなメリットも念頭に置きながら、笑顔と歯の関係を探ってみますね。

アメリカ人が重んじる笑顔とは

欧米の中でもアメリカでは、歯を見せて笑顔を作ることが重要とされているようです。歯を見せた笑顔は「あなたを警戒していません」「あなたを受け入れています」といったサインでもあるのです。その際には、口を閉じたままほほえむよりも、歯を見せてはっきり笑うことが、はっきりとした意志表示となるようです。

スマイルラインとは、上下の唇のラインに沿って、上の前歯がはっきりと見えた笑顔を指します。8本ないし10本の上前歯が見える状態を良しとし、見える歯の数が多ければ多いほど、相手を受け入れていることにもなるようです。

遺伝的にあごの小さいモンゴロイド

上の歯が1列に並ぶ上あご、そして下の歯が1列に並ぶ下あご。欧米に住むコーカソイドに比べ、われわれ東アジアに住むモンゴロイドは、上下のあごが遺伝的に小さいという傾向があります。

スマイルラインというものは、上あごが大きいため笑った時に多くの歯が見えやすい、コーカソイドに沿った基準なのではないでしょうか。上あごが小さいモンゴロイドであれば、歯列は短く、奥まっています。なおかつ、口そのものが小さいこともあるでしょう。

口を開けても歯が見えにくいため、意識的に大きく口を開けて笑わなくてはならないことも…。モンゴロイドにはモンゴロイドに合った笑顔があるのかも知れませんね。

相手に伝わるような笑顔を心がけ、うるおいのあるコミュニケーションができるようになるといいですね。

口輪筋の緊張をチェックしましょう


笑顔になっても歯が見えない、あまり口が開かない、下の歯が目立ち上の歯が見えにくい…このように笑顔をうまく作れない人の中には、口周りの筋肉(口輪筋)が緊張してしまっていることが考えられます。

筋肉というものは、緊張と弛緩(しかん)によって成り立っています。腕一つを取っても、片方の筋肉が緊張して縮まり、片方の筋肉が弛緩してゆるむことによって、曲げたり伸ばしたりができるのです。

口輪筋が緊張し縮んだままでゆるみにくい人は、笑おうとしてもあまり口が開きません。本人は口角を上げているつもりなのですが、思ったほどに上がらないのです。

口周りの筋力を整える!MFTとは?

これを改善する治療方法の一つとして、MFT(Myo Functional Therapy 口腔(こうくう)筋機能療法)が挙げられます。この療法は歯並びを改善する矯正治療と並行しておこなわれるものですが、口輪筋や舌の動きの改善にも用いられます。

矯正歯科や歯科口腔外科をはじめ、虫歯などの一般的な歯科診療をおこなう歯科医院でも受診できるようです。歯医者さんによっては、無料相談をおこなっています。お気軽にお問い合わせくださいね。

自己流のトレーニングは避けましょう

このMFTのやり方をインターネットなどで見かけ、自己流でトレーニングをおこなう人がいるようです。しかし、患者さんの症状によりトレーニング法はまちまちです。やり方によってはかえって悪化することもあり得るので、ぜひ歯医者さんでの受診をお勧めします。

矯正を終えた後、笑顔に違和感がある

矯正治療そのものはうまくいったのに、笑顔がおかしくなった…。治療前ははっきり見えていた上の前歯が見えなくなった、上下の歯とも見えなくなったという患者さんが見受けられます。

その患者さんが出っ歯だった場合、前に出ていた歯を後ろに引っ込めると、笑顔の変わるケースがあるようです。笑って口角を上げても、前歯を含めた1列の歯が奥へ移動しているので、歯が表に露出しないのです。

高い治療費と長い治療期間をへて、やっと歯並びがよくなったのに、これでは元も子もない…。この場合にも、MFTで改善が期待できる場合があります。がっかりする前に、ぜひ歯医者さんへ相談してみませんか?

専用機器を使った歯のクリーニング…PMTC


笑った際に、白い歯をのぞかせたい。でも、ホワイトニングは漂白剤を使い、歯の白さが人工的で嫌だ。そんな人に案内したいのが、PMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)です。自宅での歯磨きでは除去しきれない歯垢(しこう)や歯石を取り除き、歯の茶色や黄ばみを除去します。

研磨剤などを使い、専用の機器を使い歯の表面を磨いていきます。歯医者さんによっては、超音波スケーラーで歯と歯茎の間をきれいにします。また、フッ素を塗布してくれるので、虫歯の予防にもなります。

虫歯などの一般的な歯科診療をおこなう歯医者さんや、多くの矯正歯科でも扱っています。治療とはみなされないため、保険が適用されない自由診療となります。

ただし、歯石を取るスケーリングのみであれば、保険診療でおこなう歯医者さんは多いようです。自由診療・保険診療のどちらを選ぶにしても、まずはちゅうちょせず、歯医者さんへ問い合わせてみるといいですね。

歯にもつけ爪…ラミネートべニア

つけ爪のような要領で、歯の表面に薄い板を貼りつける、ラミネートべニア。少々歯を削ることがあるものの、神経にまでいたる痛みはないようです。

歯を大きく見せたければ、自分の歯より大きなべニアを貼りつけます。保険の適用されない自由診療となるので、扱っている歯医者さんを探すのもいいかも知れないですね。

知っていますか?歯のウィッグ(カツラ)

マウスピースと言えば、矯正治療に使うものや、歯ぎしり・食いしばりから歯を保護するためのものが知られています。しかし、ここで紹介するマウスピースは、いわばカツラのように歯に装着し、歯をより大きく、より厚みを持って、より白く見せるためのものです。

このマウスピースは1列に連なった歯の形をしており、装着したまま食事をとることも可能です。その人の歯型を取ってから、オーダーメードで制作されます。これを扱うのは、矯正歯科とは限りません。扱っているかどうか、まずは歯医者さんに問い合わせてみるといいですね。

お勧めしていない歯医者さんが多い治療方法も

歯をしっかり見せて笑いたい!でも、口を大きく開けても歯が見えにくい…。前歯を大きく削り、人工のセラミッククラウン(王冠・かぶせ物)をかぶせてしまおうか?

しかしこのような治療は、歯の痛みが途切れないようであれば、神経や毛細血管のある歯髄(しずい)を抜いてしまいます。毛細血管により栄養を送ることができなくなった歯は、枯れた木のようになってしまいます。自分で立つことができなくなれば、抜歯せざるを得ません。

一部の歯医者さんではこれを「セラミック矯正」と呼び、患者さんへ施しています。しかし、このような治療は避けるべきと、おすすめしていない歯医者さんも多くあります。

まとめ

無表情で笑顔をあまり見せない人が、実は優しかったり、親切だったり、人の気持ちをよく理解できる人だったりするものです。歯の見える笑顔もすてきですが、大切なのは、その人の心ではないかと思うのです。

心のこもった笑顔をもらえると、相手はうれしくなるものです。みんなが苦しくつらい時こそ、あなたの心のこもった笑顔が、その空間をおだやかにするのではないでしょうか。

監修医 武本 雅彦先生

武本歯科クリニック
院長:武本 雅彦
住所:神奈川県横浜市天王町1-28-3